私はこれまでこのブログでCDの感想を書いたことがないのですが、吉田山田の「欲望」というアルバムは素晴らしく胸を打たれるばかりで、この溢れる気持ちを抑えきれず、今回は感想をしたためることにしました。
あくまでも私の個人的感想なので、興味のある方だけ読んでいただければ幸いです。
前作の「変身」はデラックス盤しか買わなかった私ですが、今回は3形態買ってしまいました。
Blu-rayも観れる環境じゃないのに…。
ポッとでで「3形態買います!」というメールが読まれてしまったこともあります(笑)
私、有言不実行が大嫌いなので。
でもジャケットも素晴らしく、ジャケットだけ持ってるだけでも、3形態買った価値があります!🍏🥝🍌🍩🍟🍷✨
01 欲望
この曲は発売前にラジオで聴いて、本当にヤバいと思った曲です。
吉田山田の曲に「この曲が一番好き」という曲を選ぶのは難しいですが、私の中で今一番この曲が胸を打たれるかもしれません。
私は外でiPodをshuffleにして聴いてるんですが、この曲が流れてくると胸がグッと苦しくなって足を止めてしまうんです。
ながら聴きとか出来ない、覚悟して聴く曲だなぁと思います。
背中を押してくれる曲なのに、こんなに切ない曲って、吉田山田以外でも今までにあったでしょうか…。
冒頭の吉田さんの静かで切ない歌い出し、そして「ダメなんだよ 終われないんだよ」というサビは、泣いてるような崩れてしまいそうな、でも力強さもあって…。
吉田さんのサビ終わりから山田さんのパートに行くにつれて激しくなる演奏。
エレキギターのうねるような激しいけど切ないメロディ。
山田さんの「強がっていなきゃ消えてしまいそうで」の後のサビに入る手前と「この声は聴こえますか 誰か届いていますか」の後の一瞬のブレイクもたまりません…!
「希望」を捨てたからこそ「欲望」を手に入れたんですね。
これが最初はラブソングだったというのは意外でした!😳
02 Color
この曲は今までの吉田山田になかった曲のような気がします。
性的な欲望を赤裸々に歌った曲だと思いました。
山田さんが作って来た時点ではもっと柔らかいラブソングだったみたいですが、もっと生々しくしたことで、カッコよくなった気がします!
ブラの色も何色がいいか話し合ったんですよね(笑)
山田さんがラジオでこの曲は「まだ男女の交わりを知らない男子の歌」と言ってたので、童貞の妄想や欲望を歌った曲なのかなと思いました。
特に「滲んで濁ってハミ出して 色々膨らんじゃうじゃない」という歌詞は、ちょっとえげつないくらいエロく感じますね(笑)
そしてこの曲の山田さんの歌い方、他の曲に比べて男っぽい!😳
最後の「塗りつぶしていけ」のところ、「いけぇーーーー↑」って勢いがつくところが好きです。
03 拝啓
イントロのアコギの入り方がとてもカッコいいこの曲は、吉田さんの青春時代の曲だと思いました。
思い出は思い出補正で美化されるけど、山田さんがもっと吉田さんのリアルを歌詞にしたら?と提案したみたいで、このような青臭い歌詞になったのかなと思いました。
私は中学や大学ではなく、高校時代の歌かな?と勝手に思ってるのですが「夕陽が差し込むトイレ ジュッと消えるhi-lite」や「初めて人を殴った 痛みは鉄の味」という歌詞を聴いて、吉田さん結構ワルだったんじゃ?と妄想してしまいました(笑)
吉田さんは今の若い子がhi-liteが煙草の銘柄だってことも「禁じられた遊び」という曲のことも知らないかもしれないけど、聴き手に分かってもらう歌じゃなく、自分が歌いたいように表現したかったみたいですね。
04 冬の星座
吉田山田には星の曲が結構ありますね。
「涙流星群」「カシオペア」「ORION」など…。
私の中で「星」シリーズ第4弾って感じです。
これは胸キュンソングですね〜。
「君に会いたくなる」のあとのエコー、吉田さんの声に結構長くかかってますよね??
最後の「いつまでもいつまでもいつまでも」の繰り返し、山田さんが切なくも力強く伸びやかに歌ってるところが好きです。
まさにツンと寒い空気の夜空に突き抜けて行くような声🌌
スキーのCMとかにぴったりですね⛄️❄️
05 虹の砂
この曲はお友だちに「最初、斉藤和義っぽい」と言われ、意識して聴いてみたら私もそう思いました!
イントロのアコギから吉田さんの歌い出しまで、何となく斉藤和義っぽいです。
「やりたいことやるだけさ やれるやれないは考えない」という歌詞は、本当にそうだなって共感します。
私もいい歳ですから、残された時間なんて限られてるし、迷ってる時間があったらやりたいことやって行きたい!と思ってます!
06 エーデルワイス
これはタイトルからして、吉田さんっぽいですね。
歌詞カードを見るとすごく歌詞が短くて驚いたんですが、なんとなくノスタルジックな思いにさせてくれて、どこか切ない曲です。
いったんもう終わりかな?と思ったところで、吉田さんの「Why…」という高音が入ってくるところが好きです。
07 もやし
アレンジが栗コーダーカルテットだと知って、びっくりした一曲。
歌詞は結構シリアスだけど、リコーダーのアレンジで聴きやすくなってると思います!
山田さんがTwitterからインスパイアされて作ったこの曲、元のツイートした子に届くといいですね😊
08 貧乏
ポップに仕上がってるけど、個人的に「化粧」と同じくらいシリアスなんじゃないかなと思う一曲です。
「拝啓」が吉田さんのルーツを歌ってるとしたら、これは山田さんのルーツを歌った曲ですよね。
こういう曲を作れるのは山田さんしかいないと思います😊
09 もし
もし / 吉田山田【Live at 上野恩賜公園水上音楽堂 2017.8.26】
私は今年の吉田山田祭りで披露した新曲で、その時点で一番好きだったのがこの曲なんです。
サビの「もーーーーし」と伸ばすところがとても好き✨
wacciの橋口さんがこの曲は「ガムシャランナー」の10年後みたいって言ってましたが、本当にそうだなぁって納得してしまいます。
10 赤い首輪
吉田さんが犬好きということで、周りに「犬の曲作ってみなよ」と言われて作った曲。
私はペットを飼ったこともないし動物をあんまり可愛いと思ったことがないのですが、この曲は二人の歌い方が優しすぎて本当にヤバい…😭
一番は犬の気持ちを山田さんが、二番は飼い主の気持ちを吉田さんが歌ってますが、最後の「またいつか必ず 家族になろうね またきっと会えるよ」ってところだけ二人で歌ってるんです。
この二行だけ二人の思いが一緒なんだなって感じます…🐕
ライブでもCDでも聴いても泣かなかったのに、MV観て泣いてしまいました…😭
吉田山田の曲で初めて泣きました…。
号泣しそうになりましたが、鉄の意思でなんとか食い止めました。
でもまた泣きそうで、2回目は観れていません…。
吉田さんも初めて、デモを山田さんに聴かせる時号泣して歌えなかったというくらいですから、吉田さんにとってとても特別な曲なんでしょうね…😭✨
11 つながる
イントロの二人のコーラスがとても綺麗で好きです💗
これを聴いてパッと思い出したのが、いつか山田さんがインスタで「自分以外の他の人も全部、本当は自分の人生を生きてるんじゃないかって思ってる」みたいなことを言ってたんです。
この曲のことを言ってたのかな…?と思いました。
スーパーデラックス盤とデラックス盤はこの曲で終わってますが「つながる」というタイトルで終わるのは、次が必ず待ってるような気がします☺️
12 泣き笑い(ボーナストラック盤のみ収録)
この曲は大きなスタジオを貸し切って一発録りしたということで、生感がすごいあります!
音も二人の立ち位置から聴こえて来てる気がします。
山田さんの「ないほうがいい命など ひとつもない」の「ない」の歌い方、「タイムマシン」の「あの日芽生えた気持に 嘘は一つもない」の「ない」の感じにとても似てる気がしました。
あの「ない」の歌い方、好きなんです☺️
吉田山田はこれからも歌い続けたいし歌っていくつもりだけど、いつ歌えなくなるか分からないという気持ちも片隅にあって、だからライブも「これが最後かもしれない」という思いでやってるし、曲も遺書のような気持ちで命を削って作ってると言ってました。
本当に二人の魂が込められた素晴らしいアルバムだと思い、発売されてからずっとずっとリピートして聴いています!
長くなりましたが、ここまで私の拙い感想を読んでくださった方、ありがとうございました!🙇♂️