おやすみ、September

ラジオのことと日々のこと

キヨちゃんと私

いつもラジオと音楽のことばかり書いてるブログですが、ふと昔のことを思い出して、140文字じゃ足りないから、Twitterじゃなくブログに書いてみようと思いました。

私が20代前半の時バイトしてたお店に、キヨちゃんという男の子がいた。

キヨちゃんは、私より年下。

そしてキヨちゃんと同学年で友達のユキオという男の子も、同じ店でバイトしてた。

ユキオは映画や音楽やファッションにものすごく詳しくて、その知識はオタクレベルで、しかも話がとても面白い。

決してイケメンではなかったけど、ユキオにはすごく魅力があって、彼女もいたしモテてもいた。

ユキオの彼女はすごい束縛系。

ユキオがモテてるだけに、その束縛はめちゃくちゃエスカレートしていく。

彼女は私の中学の同級生だった。

私たちはバイトが終わり、バックヤードで何時間も話し込んだりした。

でも彼女が怪しんで、いつも店まで迎えに来た。

私とユキオとキヨちゃんは同じシフトで入ることが多くて、年下の二人はいつも私をいじりまくってふざけてた。

私も最初は気にしないようにしてたけど、毎日のようにそれが続くとだんだん腹が立ってきて、気が滅入ることもあった。

でも私は、いつの間にかユキオのことを好きになっていた。

もうよく覚えてないんだけど、私はユキオに思いを打ち明けたんだと思う。

ユキオは彼女とは別れずに私と付き合うことになった。

でも束縛のキツい彼女がいるため、バイト以外で会うことは厳しかった。

ユキオは夜こっそり、私の一人暮らしの部屋に来て、一晩たったら帰っていく。

昼間にデートしたのは1回きりだ。

私はすごく辛かった。

待つことしか出来ない。

あまりの辛さに食事が摂れなくなり、病院で点滴を打ってもらい、カロリーメイト的な飲み物を処方してもらって、それでなんとか栄養を摂っていたけど、どんどん痩せ細っていった。

私は感情を隠せないタイプなので、バイト先でも顔に出てたと思う。

その辛さを誤魔化してくれたのは、キヨちゃんかもしれない。

キヨちゃんは相変わらず私をいじってふざけてたけど、私はそれにつっかかっていつも喧嘩してた。

喧嘩ばかりしてるのに、キヨちゃんと一緒に映画を観に行ったりもしてた。

その映画の感想が合わなくて、帰り道にまた喧嘩。

ホワイトデーの時、キヨちゃんからネックレスをもらった。

箱で手渡ししてくるのではなく、私の首に腕をまわして、ネックレスをかけてくれた。

なぜかそれはまだ家にある。

ある時はバイト中に私とユキオが本気の喧嘩になり、ユキオがキレてバイトを途中で帰ってしまったことがあった。

私は泣いてしまい、キヨちゃんが私に泣き止むまでバックヤードにいなよと言ってくれて、お店を任せたりもした。

あの当時ユキオと付き合ってたはずなのに、一緒にいた時間が長いのは断然キヨちゃんだった。

そして私は滅多に人と喧嘩しないのに、あんなに喧嘩した人はキヨちゃんだけだった。

内緒にしてたつもりだけど、ユキオと私が付き合ってることも、キヨちゃんにはバレてただろう。

だけどいつもキヨちゃんは優しかった。

喧嘩しても私が一方的に怒ってるだけだった。

キヨちゃんは私のことが好きだったんじゃないかな…?と今でもよく思う。

でも私は友達(ユキオ)の彼女で、しかも友達は二股してるという環境で、キヨちゃんは悩んでいなかったのか?

その後ユキオは本命の彼女とも私とも別れバイトを辞め、キヨちゃんも私もバイトを辞めた。

キヨちゃんとは連絡を取ってないけど、遠くへ引っ越したという話を聞いたことがある。

あれから20年以上経つのに、未だに定期的にキヨちゃんのことを思い出す。

あれだけ自分を曝け出せたたのはキヨちゃんだけだったのではないだろうか?と。

私は人に嫌われるのが怖いから、面と向かって言いたいこと言ったり、喧嘩をすることがないからだ。

別にキヨちゃんのことを嫌いだったわけじゃないし、ビジュアルだって若い頃の設楽さんに似ててカッコいい方だった。

何で私はキヨちゃんとあれだけ一緒にいながら、優しくされながら、キヨちゃんのことを一度たりとも男として見なかったのだろう?

すごく不思議な関係だった。

だからずっと記憶に残ってるのかもしれない。

そんなことを思い出した、梅雨の夜でした。