私がコロナ禍の間聴いてた音楽と、それにまつわる思いを書きたいと思います。
いくつかカテゴリを分けて書いていきます。
しかし紹介した曲を聴いてほしくてもこれを読んでる方が(数人しかいないと思いますが笑)全員サブスクに入ってるとも思えないので、公式YouTubeにアップされてる曲のみピックアップしてみました。
まずはプロローグのような2曲からです。
2曲とも吉田山田になってしまいました🙇🏻
こちらは2017年にリリースされた曲です。
このMVではワンフレーズしか聴けないのですが、コロナ禍になった時私はこの曲がまさに今の状況を歌ってる曲だと感じました。
歌詞の「怪獣」を「コロナ」に置き換えてみてはどうでしょう?
コロナでも災害でもこういう非常事態の時って、人間の本性が良くも悪くも現れますよね。
化けの皮を剥がされる的な。
それをすごく現してる曲だなと思いました。
気になった方は、CDなりサブスクなりでぜひ聴いていただきたいです。
吉田山田 / 約束のマーチ 【Live at Shibuya O-East 2011.9.22】
吉田山田 / 約束のマーチ 【Live at AKASAKA BLITZ 2013.6.15】
そして2曲目は吉田山田のライブの定番曲です。
一応MVとライブver.と二つ貼っておきました。
この曲は2011年7月にリリースされた曲で、私の記憶が正しければ、3.11以降吉田山田は曲が作れなくなってしまって、その後に発表された曲だったかと思います。
震災後に作られた曲なので、今の状況とリンクする部分あるのかなぁと思います。
赤坂BLITZのライブの映像の最初の吉田さんのMCの言葉も、今の状況に当てはまります。
私が先月行った吉田山田のライブでも演奏したのですが、その時この曲を聴いたら人との距離は物理的じゃなくて心の距離なんだなと改めて感じました。
コロナで家族や大切な人に会えなくなってしまった方も多いと思います。
よく人が本当に死ぬ時はみんなの記憶から忘れられた時だって言いますよね。
それはこういった状況でも同じだと思います。
逆に生きていてもその人のことを忘れてしまったら、死んでしまうのと同じだと、私は15歳くらいの時から感じてました。
だから大切な人のことを忘れない限り、繋がってると信じて欲しいです。
そして今は電話でもメールでもLINEでもいくらでも連絡手段はあるのですから、少しでも大切な人のことが心配だったり気がかりだったら連絡して欲しいなと思います😌
【仕事】
ここからはコロナ禍で仕事をして聴いてた曲です。
私はちょうど今年の2月に新しい仕事を始めて、そこからすぐにコロナ禍になりました。
久しぶりの仕事復帰だったのですが、音楽の力でかなり助けられました。
ちなみに私の仕事はリモートは一切なく通勤のみで、緊急事態宣言の際も休みにはならなかったです。
NakamuraEmi「YAMABIKO」 Music Video
1曲目はNakamuraEmiさんの「YAMABIKO」。
この曲には様々な職業の人が出てきます。
険しい道を歩んでゆけという、Emiさんの力強いリリックとメッセージに魂が揺さぶられます。
どんな職業にも上も下もないです。
みんな必死で頑張っていて、だから私は仕事をしてる人を尊敬してます。
2曲目はANNから派生して生まれた曲「サントラ」です。
この曲ができる最初のラジオのやり取りから聴いてた私としては、正直ここまで良い曲ができるとは思っていませんでした(ごめんなさい🙇🏻)。
Rさんのラッパーとしての人生のサントラ、松永さんのDJとしての人生のサントラ、菅田くんの役者としての人生のサントラ、そしてリスナーのサントラというコンセプトが素晴らしい!👏🏻泣かせるじゃないの…😭✨
私は音楽や演技が好きでそっちの道に進もうと思ったこともありますが、諦めてしまいました。
でも諦めても聴く側・観る側で励まされてきているので、この歌詞の
ヒトの感情以外は何一つ生み出さぬ仕事
という仕事は素晴らしいと思っています。
偶然ですが仕事を始めて4ヶ月くらい経った時父が亡くなりましたが、休みももらわず頑張って出勤してたので、
ツレが遠くへ旅立った日
身内があっちへ行った日
ステージの上から画面の向こうから
この口でほざく「どう?調子!」
というところは個人的に胸が熱くなりました。
菅田くんのサビもそんなに頑張らなくていいよ!ってくらいこの仕事で生きていくっていう強さが歌声で伝わってきて胸が苦しくなるほどだけど、良い意味で若さ故の勢いも感じます!
サビのメロディも疾走感がありすごく良くて、これ作った松永さんも天才!👏🏻
MVも最高ですね!
私のいつも聴いてるニッポン放送のラジオブースで、3人が楽しそうにふざけながら騒いでて…3人とも私より15歳くらい歳下だから、なんかもう可愛らしくて…アオハルが溢れ出してきて…すごく才能溢れる3人だけど基本的には無邪気な青年なんだなって微笑ましいです。
観ててすごく楽しいし元気が出るんだけどなぜか泣けるMVです…。
それは私の大好きな音楽とラジオが融合した曲のMVだからかなと思ったりします。
3曲目は、個人的にCreepy Nutsの代表曲と言ってもいいのでは?と思う「生業」です。
こちらはRさんの生い立ちやラップ(仕事)に対する思いがとにかくすざましく伝わってきて、圧巻されてしまいます。
これは本当に個人的な考えなので、勘違いかもしれませんし間違ってたら本当に失礼なのですが、Rさんって基本的にそんなに自信家ではないと思うんですよ。
今はそうでもないかもしれませんが、若い頃はコンプレックスが少なくなかったような気がします。
でもラップに対しては本当に誰にも負けない自信があるんだなと感じます。
それはもともとの才能もあると思いますが、血の滲む努力もしてきたからだと思います。
ラップが「生業」と堂々と言えるくらいですからね。
貫き通してるところが男らしくてカッコいいです!
「生業」はTHE FIRST TAKEでも披露されてます。
一発録りの緊張感がものすごく感じられて、二人の信頼関係も伝わってきたり、とにかく三連覇のラッパーと世界一のDJという格を見せつけられました。
最初のラップのリリックを今の現状に変えてるのも印象的です。
Rさんは種類は違くとも私と同じ発達障害だと、この間初めて知りました。
発達障害の人は何かに飛び抜けて才能があるとも言われてますが、そうでない人もたくさんいます。
Rさんは天才だし私は凡人だって分かってるけど、同じ障害でもこんな風に活躍してるすごい人がいるんだと思うと、とても励みになります!
【人生】
ここから2つ目のカテゴリ、人生のについて考えさせられた曲です。
1曲目はwacciの「どうかしている」です。
このMVはリリックビデオだから歌詞もついてるので、聴きながらこういう歌詞なんだと分かっていただけると思うのですが、いわゆる私たちラジオリスナーとか今で言う陰キャと呼ばれる人たちに響く曲かなと思います。
wacci(橋口さん)にしては珍しい曲だなと思いますが、すごく共感できるし好きな曲です。
wacciといえば昨日初の武道館でライブをすることが決まったと発表されました。
私は個人的に大きな会場でライブ行うとか紅白などに出るミュージシャンとそうでないミュージシャンの間に、特に優劣はないと思ってるのですが、素直に5年前くらいから見てきたwacciが武道館に立つことは嬉しいです。
夢は必ず叶うとか綺麗事も思わないけど、wacciはそれを有言実行したし、そういうのを目に見せられると希望が持てますよね😌
NakamuraEmi「メジャーデビュー(Studio Session)」 Music Video
2曲目はNakamuraEmiさんの「メジャーデビュー」。
これはちょっと観るのに覚悟がいるMVです。
カワムラヒロシさんとのギター一対一で、一発録りでめちゃくちゃヒリヒリしてるんです。
うーわNakamuraEmi メジャーデビューして変わったな
何でも聞こえるこの時代 正解も無いこの世界
うーわNakamuraEmi 思ったより大した事ねーな
飲み込んで前に進め ぶれんじゃねーぞぶれんじゃねーぞ
という歌詞から、Emiさんが覚悟を決めてメジャーデビューするって思いが、ガンガンに伝わってきます。
最後は泣きながら歌うEmiさんを観て、私も少し泣いてしまいました…。
こういう職業の方は自分の代わりがいないし、自分の表現したいことをいろんな規制の中でも納得いくまでやっていかなきゃいけないから、本当に立ってるだけですごいし尊いと思ってしまいます…。
死ぬ気でこの仕事で生きていこうとしてるんだなって、まさにEmiさんの生き様を観せられました。
こういう覚悟をしたEmiさんだから「YAMABIKO」のような曲を歌っても説得力があるんでしょうね!
Creepy Nuts / かつて天才だった俺たちへ【MV】
Creepy Nuts - かつて天才だった俺たちへ / THE FIRST TAKE
3曲目はCreepy Nutsの「かつて天才だった俺たちへ」。
8月にリリースされたばかりのアルバムの表題曲です。
こちらは明るい未来が見えるような、希望を持てるような曲です。
なんと言ってもMVが最高でアガる!😆⤴︎ ⤴︎⤴︎
人は赤ちゃんの頃はみんな天才で自分が無敵だと思って産まれてくるけど、ある時人に否定されて初めて自分のダメなところに気づく…というテーマで「かつて天才だった俺たちへ」という曲名になったみたいです。
確かに…私も初めて自分を否定された中学2年生の頃をまだ鮮明に思い出せます。
でも否定されても才能がないと言われても、それが好きで本気で続けてたら、年齢とか関係なく本当の天才になれるかも?と思わせてくれる曲です✨
こちらもTHE FIRST TAKEで演奏してますが「生業」よりリラックスした雰囲気ですね😌
「かつて天才だった俺たちへ」のアルバムはコロナ禍の中作られたアルバムなので、コロナ禍でのCreepy Nutsというミュージシャンの思いが詰まってるアルバムで、素晴らしいアルバムだと思います💿✨
4曲目は吉澤嘉代子さんの「ミューズ」。
冒頭から
戦っている貴方はうつくしい
という歌い出しから、もう人生の戦いの歌です。
戦ってる=うつくしい=ミューズって、とても素敵な繋がりだし、嘉代子さんならではの表現だと思います👸
私はこれを2回ほど生で聴きましたが、本当に鳥肌が止まらなくて…。
嘉代子さんもNakamuraEmiさんのように、女性一人でこういう世界で生きているから、弱いけど強いし、醜いこともたくさん見てるからうつくしいことはよりうつくしく見えるのかなと思います。
この曲のプロモーションであるラジオに嘉代子さんが出た時「これは応援歌ですか?」と訊かれ「応援歌っていうと偉そうだから…賛歌ですね」と答えてました。
すごく嘉代子さんらしいなぁと思いました。
これは特に頑張ってる女性に聴いて欲しいです。
嘉代子さんの初の日比谷野音のライブ行こうと思ってたけど、コロナで中止になっちゃって私も残念だったけど、本人が一番すごく辛かったでしょうね…😢
でも嘉代子さんくらい才能のある人なら、もっと大舞台に立てると信じてます!😌
あとハマ・オカモトさんと松永さんと弓木さんとのバンドいつ動き出すんだろう…ってずっと思ってます…楽しみにしてるのに…🙄
【孤独】
最後のカテゴリは「孤独」です。
私は人生=孤独と捉えてます。
どんなに友達がいても、恋人がいても、結婚してようが子供がいようが、結局人間は死ぬまで孤独なんです。
それは平等に与えられたものだと思ってます。
1曲目は吉田山田の「ハミングアウト」。
死にたいと思ったことがある
という、山田さんの独白のような歌詞から始まる曲。
吉田山田にこのような暗い感じの曲って少なくて、もしかしたら他の人は暗い歌だと捉えるかもしれません。
でも私にはこれが応援歌であり賛歌です。
だって死にたいと思ったことがない人なんているんですか?
そして
僕には僕にはメロディがある
耳を塞いでも溢れてくる
ごめんねごめんね
受け入れられなくてもしょうがないけれど
これが本当の僕
僕には僕にはこの鼓動がある
誰にも聴こえないリズムだけど
ごめんねありがとう
綺麗な生き方なんてわからないけれど
これが本当の僕
とサビでは、死にたいけど音楽があると歌っています。
自己嫌悪に満ち溢れてるけど、それを超えるほど音楽が好きということで生きていく理由がある。
人間は孤独だけど、その孤独とどうやって工夫して付き合っていくか。
それはやっぱり好きなものに打ち込めたり、愛する人やものと接することかなと思うんです。
でもそれを見つることは簡単ではないことです。
私は生きていく理由になるほどの好きなものを見つけられたので、とても幸運だと思ってます。
共感しかない曲です。
2曲目も吉田山田。
この曲は10周年に向けて作られたアルバム3部作の3枚目のアルバムの1曲目に入ってる曲で、アルバムタイトルでもあります。
イントロは吉田さんのアコギ一本で始まります。
3部作の最後のアルバムのリード曲の冒頭は、バンドの音は入れず吉田山田二人だけで勝負してきたって感じました。
この曲も人生を戦っていく曲なのですが
どごまでいっても きっと孤独で
そらでもなにか もっとなにかしたくて
不完全な今日を 生きてる
と、どこまでいっても孤独だと歌ってます。
でも
失ったっていいじゃないか 何回だって見つけりゃいいさ
どんな暗い道でも 君の灯りになろう
と、寄り添うってくれるような歌詞もあります。
後悔したっていいじゃないか 一度きりの人生なんだ
と一番のサビで歌って
失ったっていいじゃないか 何回だって見つけりゃいいさ
と二番のサビで歌って。
当たり前のことかもしれないけど、本当にそうだなって。
コロナで分かったけど、本当に人生何が起こるか分からない。
私はしない後悔よりする後悔をずっと選んできましたが、それって間違ってないと思っていてこれからもそうして行こうと思いました。
最後はこの曲で締めくくりたいと思います。
backnumberがコロナ禍の中で初めて出した曲。
これこそ私が思う人生の孤独を歌ってると感じました。
上手く言えないんですけど孤独があるからこそ優しさや温かさや繋がりというものがあると思うんですよね。
この曲は人は孤独だと前提があって、だからこそ包み込むようなやわらかい太陽の光だったり、穏やかな海の広さだったり、キラキラ光る一筋の糸みたいなものを感じるんです。
一人一人が孤独でその孤独は決して分かち合うことはできないけど、でも共通点でもあって。
みんなが孤独だからこそみんなが優しくなれるのかなって。
孤独は絶望ではないし、人の心を優しくするって思ったんです。
それがこの曲と美しくて寂しいMVに全部詰まっていて、涙が溢れました。
【まとめ】
コロナ禍の中で聴く音楽は、また違った意味合いで聴こえてきたりするものですね。
コロナに関しては人それぞれの価値観があると思いますし、あくまでもここに書いたことは正しいとか間違ってるとかではなく、私の素直に感じた思いです。
コロナも音楽も人それぞれの受け止め方があると思います。
だからもしここまで読んでくださって、つまらなかったとかまったく共感できないとか不快にさせてしまった方がいたら申し訳ないです。
戦う曲ばかり紹介してしまいましたが、私は人生ずっと頑張り続けなくても、頑張らなくても逃げても全然良いと思ってます。
実際私は今逃げてる途中です。
戦って、躓いて、逃げました。
これはその戦ってる時から逃げてる間に聴いた曲たちです。
人は孤独だとか悟ったようなことを言いながら、孤独に耐えられなく誰かにすがりたくてたまらない時も、逃げてる自分に後ろめたさを感じることもたくさんあります。
私が紹介した曲は、時に聴くとしんどくなってしまう曲が多いかなと思いました。
でも音楽にはこれからも死ぬまでずっと助けられていくのでしょう。
思いのほか長くなってしまいました。
このような現状の中、自分の気持ちを残しておきたくて書きました。
ここまで読んでくださった方がもしいるのなら、本当にありがとうございました。